駐車場でドアパンチした際の対応方法
駐車場で隣の車にドアをぶつけてしまった場合どうしたらいい?
駐車場で隣の車にドアをぶつけてしまった場合どうしたらいい?
駐車場に車を停めた際に隣の車にドアをぶつけてしまう事故を起こした場合、どのような罪になるのか、またいかなる責任を問われるのか気になるところです。当て逃げのリスクは非常に高いです。そこで隣の車にドアをぶつけてしまった場合に、どのように対処することが最も適切なのかを説明します。また損害賠償の算定方法や内容についても紹介します。
そのまま立ち去ると当て逃げに!
駐車場で他人の車のボディに自分の車のドアをうっかりぶつけて傷つけたときに、被害者を見つけて報告もせず警察にも連絡もせず黙って逃げてしまったら、どうなるでしょうか?たしかに過失により器物損壊をした場合は刑事罰を与えられることはありません。したがって故意にぶつけたのでなければ、器物損壊罪の罪を問われることはないでしょう。しかし停車中にドアをぶつけただけでも、物損事故というれっきとした交通事故になるということを認識しなければなりません。
道交法ではどんな些細な交通事故であっても警察に報告義務があると定めています。この報告義務を怠って逃げてしまえば1年以下の懲役又は10万円以下の罰金という罰則の対象になります。また事故現場の危機管理義務も生じます。さらに車を傷付けられた被害者に対しては民法上の責任が生じます。これは民法709条の不法行為という規定で、加害者は損害賠償責任を問われることになります。
不法行為の時効は加害者を知ってから3年とされていますので、そのまま立ち去って加害者不明のままだと時効は成立せず、事故から20年経つまでは処罰の可能性が残存します。また違反点数も危険防止等措置義務違反として5点、安全運転義務違反として2点が加算される場合もあります。こうして7点が加算されれば直ちに免許停止になります。もし立ち去ることなく警察に届け出ていれば違反点数が加算されることはありません。
相手がすぐに見つかりそうにない場合には警察に連絡を
隣の車にドアをぶつける事故を起こしてしまったら、まず被害を受けた車の運転者を探しましょう。しかし車を置いたままどこに出かけたのかわからない場合には警察に連絡しておきます。軽微な物損事故であっても警察は対処することになっています。現場で警察は実況見分をして事故報告書を作成してくれるので、この事故証明書を持っていると、後の保険適用の手続きがスムーズに進行します。
警察に連絡した以上報告義務を遵守したことになるので、違反点数を加算されることはありません。また二次災害が生じていない限り道交法の罰則を受けることもないと言えます。そこで民法上の責任だけを問われることになります。警察は被害車両のナンバーから運転者を検索して伝えてくれます。警察からの連絡を受けて被害者が駐車場に戻ってきたら、今後の賠償手続きについて話し合うことができます。
また警察に連絡した後で自分の加入している保険会社に報告することも忘れてはいけません。現場で保険会社に電話できれば、その場で必要な処置を指示してくれます。必要ならその場で電話を代わって相手と直接交渉してくれます。さらに相手の車の傷の写真を撮っておくことも重要です。賠償請求の際に損害部分を確認するために必要で、修理の際に事故後に出来た別の破損部分も修復して一緒に代金請求をされるなど、損害賠償請求権を濫用されないようにするためです。
事故車の修理には保険を使う?修理期間や修理代を解説!過失割合や修理費用は?
過失相殺とは被害者の過失の大きさに応じて加害者の責任を減じる調整方法のことで、その際に決まる双方の負担の比率を過失割合と言います。駐車場のドアパンチ事故は通常双方の車が停止しているので過失相殺の問題は生じにくいのが通常ですが、たまに過失相殺の問題が生じることもあるので紹介します。まず相手の車が必要以上に自分の車に寄せて間を空けずに停めていた場合は、少しドアを開けただけでぶつかってしまうような状況が確認されれば過失相殺が可能になることもあります。
また相手がドアを開けっ放しにしていた場合、ドアを閉めていればぶつからなかったのに不用意に開けていたからドアにぶつかったという因果関係が認定されれば、過失割合は被害者側にも生じます。そして駐車したときは隣に車が停まっていなかったのに、自分の車を停めたら急に隣に入ってきてドアを開けた時にちょうどぶつかってしまったというような稀なケースでは、被害者側の過失割合が少し高くなります。いずれにしても被害者の過失割合の方が加害者側より高くなることはありません。
相手の車の修理費用は車体の塗装の塗り直しと板金の打ち直しがメインになります。ドアにぶつければドア1枚分の塗り替えが必要になります。また修理期間中の代車の手配費用についても加害者が負担しなければなりません。これらは任意保険に加入していれば、対物賠償で補償されますが、翌年の保険料が若干高くなります。ただし軽くドアをぶつけた車体の傷程度なら数千円ほどの保険料増額の負担で賠償できます。任意保険を使えばいったんノンフリート等級は下がりますが、翌年には元に戻ります。
駐車場でドアパンチした際の対応方法
- 駐車場でうっかり隣の車にドアをぶつけてしまった場合、警察と保険会社に連絡すれば罰則や違反点数加算の対象にならない
- 無人の車にぶつけた事故は修理代のほぼ全額を加害者が払うことになる
駐車場でうっかり隣の車にドアをぶつけてしまった時は、警察と保険会社に連絡すれば、車の傷の修理の責任だけ負うことになり、罰則や違反点数加算の対象になりません。無人の車にぶつけた事故は修理代のほぼ全額を加害者が払うことになりますが、任意保険に加入していれば小額の負担で賠償できます。乗降時は外からドアを押さえてもらい、駐車場では他の車から離れた場所に停めましょう。
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