交通事故現場の清掃
交通事故現場の清掃って誰がするの?
交通事故現場の清掃って誰がするの?
車の普及とともに増加している事故ですが、その事故が起こってしまった後、誰がどのように現場を清掃しているのかご存知ですか?車の事故では、車の部品が粉々になって現場に散乱したり、道路や電柱などが傷ついたりと清掃が大変であることは容易に想像できます。そうした事故現場を清掃し、再び使えるようにする仕事は誰がしているのかという疑問について、まとめました。
公道での事故は管理している市区町村が
まず、公道での事故についてです。公道という言葉は、公共一般に広く使われている道路のことを指していて、道自体を公道と呼ぶことも少なくありません。しかし、狭義においては国や地方公共団体(都道府県、市町村や特別区)が指定・建設・管理する道路のことを公道と呼びます。つまりは、道路法上の道路ということです。具体的に言うと、国道、県道、市町村道などの道路を指していて、これらで起こった事故などの清掃は、本来事故を起こした当事者が行うべきですが、現状では市区町村あるいは国が行っていることがほとんどです。自動車道や農道、林道なども公道ですので、ほとんどの道での事故は、市区町村や国が清掃を担当していると言えます。
こうしてみると、市区町村や国は絶えず起こる事故の後処理などが大変そうに思えますが、もし公道の不備(舗装がされていなかったり、手入れが行き届いていなかったりすること)によって、事故を起こしてしまった場合はどうなるのでしょうか。これは国家賠償責任法という法律により、事故での損害を国に請求することができます。例えば舗装されていない道で穴があり、それを避けようとした車が電柱にぶつかったなどの事故は、国の責任となります。ですので、市区町村や国は事故の清掃をすると同時に、次の事故につながらないように気をつけなければなりません。しかし、国や市区町村は他の道路での場合と違い、人手や予算も多いので隅々まで清掃されることが多くなっています。
駐車場や私有地では管理者が
次に、駐車場や私有地で事故が起こった場合についてです。公道と違い、これらの場所では、それぞれの管理者が事故の清掃を担当します。企業が経営している駐車場などでは企業が、各個人で営業している駐車場や私有地ではその人が行います。道路での事故も多いですが、こうした駐車場や私有地での事故も増加しており、企業や個人などの管理者に負担がかかることも多くあります。事故なんて自分には関係ない、と思っていても思わぬところで、事故に巻き込まれてしまう可能性は十分にあるということです。個人としては対処のしようがありませんし、これを機にそうしたリスクと解決法を知っておくのも大切でしょう。
公道上の事故であれば、警察から事故証明を発行してもらうことで、そのまま保険が適用になりますが、私道や私有地となると話は異なります。全ての車は自賠責保険の加入が義務付けられていますが、私有地は公道という理由で、道路交通法が適用されず、人身事故は基本的には補償の対象外とされてしまいます。しかし、大型商業施設など不特定多数の車や人が多く行き来する場所では、例外として道路交通法が適用されることも少なくありません。その場合には、公道での事故と同様に、警察から事故証明を発行してもらい、保険を適用することができます。しかし、事故によって賠償の方法は様々ですので、基本的な対処方法を知った上で臨機応変に対応することが重要です。
事故車の修理には保険を使う?修理期間や修理代を解説!破片等でケガやパンクしてしまった場合
最後に、破片等でケガやパンクしてしまった場合についてです。もし破片等が道路に落ちていて車のタイヤがパンクしてしまった場合、ほとんどは自己責任となります。もちろん、その場所で以前事故が起きていて、その後処理が不十分だったためパンクしてしまったなどという場合もあるかと思います。その場合は、パンクとその事故の因果関係を証明して、パンクがその事故のせいであると断言できれば、上記のように国や市区町村、私有地の管理者に賠償を請求することができます。しかし、多くの場合は証明に手間がかかり、泣き寝入りしてしまうことがほとんどです。いくら自分の責任ではなかったとしても、他の要因を証明できなければ、自己責任として扱われてしまいます。
また、たとえ事故が起こっていたとしても、破片などの取り残しがあることは十分にありえますし、それらをいちいち処理していると国や市区町村の負担が大きくなりすぎます。基本的には事故後の清掃などは、事故を起こした当事者が行うべきではありますが、結局、地方公共団体がその清掃を担当する羽目になっていることが事実です。ですから、私有地などと同様に身の回りで事故が起こって、自分が通りたい道を塞がれてしまった場合、自分で片付けることが必要になります。こういったことも多いため、パンクなどでは損害を賠償できず、自己負担で修理しなければならないということになります。
交通事故現場の清掃
- 本来は原因者が行うべきではあるが、実情としては、公道での事故は国や市区町村が、私有地ではその管理者が清掃を担当している。
- パンクなどは自己責任になるのがほとんどである。
- 気付いた時に、気付いた人が清掃を行うことが事故防止につながる。
車での事故は、大きな事故につながる可能性が高く、細心の注意が必要です。リスクや対処法を知ることで、事故抑制に繋げましょう。
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