公共物との対物事故時の対応方法
公共物に車をぶつけて事故を起こしてしまった場合はどうしたらいい?
公共物に車をぶつけて事故を起こしてしまった場合はどうしたらいい?
自動車を走行中の交通事故ではさまざまな状況がありますが、大きく分けて人にぶつけてしまう人身事故と物にぶつけてしまう物損事故とがあります。物損事故の場合、建物にぶつけてしまったらその建物の所有者に連絡をすればいいことはわかりますが、ガードレールや電柱など公共物にぶつけた場合はどういった対応をすればよいのでしょうか。
こすった程度では修理代は請求されない場合が多い

道路上にはたくさんの公共物が設置されています。道路の左右には歩行者と自動車の衝突を防ぐためのガードレールが設置されていますし、電柱が立っていたり、道路標識やカーブミラーが設置されていることもあるでしょう。どれだけ注意していても狭い道などで行き違いをした時などに自動車で公共物にぶつかってしまうということは日常的に起こりえます。公共物に対して物損事故を起こしてしまった場合にはどのような対応をすればよいのかについてですが、基本的には通常の物損事故と変わりありません。
まずはぶつけてしまった場所の状況を確認し、二次被害を防ぐための措置をします。現場検証などでしばらくその場を動けなくなるので車は安全な場所へ避難させましょう。この際道路に公共物などの破片が落ちていると片付けたくなりがちですが、正しく現場検証をおこなうためにはそのままにしておくのが正解です。そして発煙筒や三角標識などで事故が発生していることを後続車に知らせます。二次被害を防ぐ措置が完了したら警察へ連絡し、現場検証を行ってもらいましょう。
この際、公共物の破損状況も当然確認することになります。公共物へのぶつけ方によって破損状況は当然異なりますが、例えばガードレールなどに車をこすりつけてしまい、車の塗料がガードレールに付着してしまったとします。この場合は塗りなおせば修復できるので修理代は請求されないことが多いです。
大破の場合は請求されることも
交通事故によって自動車を公共物に強くぶつけ、ヒビが入ったり曲がったりへこんだりしているなど、大きく破損してしまっている場合は修理代を請求されることがあります。代表的な公共物の修理費用について確認していきましょう。まず道路の隅にたくさん建てられている電柱ですが、私道の場合は建てられている電柱が個人の所有物の場合もあります。修理費はだいたい8万円くらいで、それに作業費が10万円ほどプラスされます。ただしこれは安かった場合の例で電柱を破損させたことによって停電を起こしてしまうと休業損害などで数百万円請求されることもあります。
公共物の中でも最も事故に巻き込まれやすいのがガードレールです。ガードレールにもいろいろな種類がありますが、一番よく見かける白いガードレールで1メートルあたり4,500円です。しかし先ほどの電柱と同様に設置する際には別途作業費が必要になります。大破させることによって大きな損害となるのが信号機です。トラックで信号機にぶつけた程度でも30万円ほどかかりますし、強くぶつけて信号機そのものを倒してしまうと修理費用は100万円を超えることになります。
もし公共物を大きく破損させ、修理代を請求させられた場合は速やかに保険会社にも連絡しましょう。公共物も一般的な物損と同じ扱いですから物損事故を補償する保険に加入していれば保険金が支払われます。
事故車の修理には保険を使う?修理期間や修理代を解説!請求額・請求内容に納得がいかない場合は
これまで解説したように自動車の交通事故によって公共物を破損させてしまった場合、外観上問題がなければ修理代を請求されることはありませんが、へこんだり曲がったりヒビが入るなど大きく損傷した場合は修理代を請求されることになります。公共物そのものの価格はガードレールや電柱などのようにそれほど高くないものもあったりするのですが、設置する際の作業代がかなり高額になることが多く、両方をトータルすると予想をはるかに超える賠償額を請求されることもあります。
賠償額に関しては民間の任意保険に加入していて、物損事故に関する補償がされるような保険であればだいたいの賠償額は保険金で支払うことができるでしょう。ただし場合によっては設定している保険金を超えるような賠償金だったり、公共物の破損状況から考えても納得できないような請求内容だったりすることもあります。この時保険会社に加入していれば担当者に納得がいかないことを告げれば対応してくれるでしょう。
問題は任意保険に加入していなかった場合です。任意保険に加入していなければ自賠責で支払われる限度を超えた賠償金はすべて自分持ちとなります。提示された請求内容に納得がいかない場合は弁護士に相談することも検討しましょう。弁護士であれば相手が裁判を起こすような態度に出た時も冷静に対処してくれます。相談自体は無料でおこなっているところも多いので、公共物破損による示談交渉で困ったことが出てきたら利用してみるとよいでしょう。
公共物との対物事故時の対応方法
- 交通事故で公共物にぶつけた場合は警察と保険会社に報告しましょう
- こすった程度の事故ならばお金を請求されることはあまりない
- へこませたり曲げたりした場合は修理費用を請求されることもある
交通事故で公共物にぶつけた場合、車を安全な場所へ移動させた後、警察と保険会社に報告するようにしましょう。こすった程度の事故ならばお金を請求されることは少ないですが、へこませたり曲げたりした場合は修理費用を請求されることもあります。修理費用は保険金で支払えますが、万が一請求額に納得がいかないのであれば弁護士に相談することも検討しましょう。
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