交通事故時の代車のポイント
事故で代車が必要になった場合の必要性と相当性は?
事故で代車が必要になった場合の必要性と相当性は?
事故に遭ってしまって車が壊れてしまい、修理をしなければならなくなることもあるでしょう。あるいは買い換えをする必要が生じることもあります。このような際には代車が必要だと感じることも多いですが、その際に知っておきたいのが必要性と相当性の判断基準です。代車代の負担の有無を分ける重要なポイントなので理解を深めておきましょう。
代車の必要性は総合的に判断される
事故で車が壊れてしまったときに代車の必要性があるかどうかを判断するのは簡単ではありません。この場合には必要だけれど、こんなケースでは必要ないといった形で明確に区別されているわけではないのが現状です。例えば、自宅から職場までの通勤に使用していた車が事故で壊れてしまって修理しなければならない場合には代車が必要だというのが妥当な考え方かもしれません。しかし、自宅の近くに駅があって、職場の近くにも駅があるという場合のように公共交通機関で通勤できると判断されると代車の必要性はないと判断されることがあります。自宅の近くから電車やバスを利用して職場に行くのが難しいなどの理由が示せれば代車が必要だとされるのが通例です。
一方、レジャー用として使用している車が壊れてしまった場合には必要性が否定される傾向があります。その期間は買い物や趣味などには公共交通機関を使うか、長い期間ではないからレジャーなら自粛すれば良いと判断されてしまうケースが多いのです。ただ、保育園への子供の送り迎えに使っている、定期的に通院しなければならない人が家族にいるなどといった理由があると代車が必要と判断されます。その事故で怪我をした人の看護のために車を使うという場合にも同様です。このように代車の必要性は車を利用している人の状況を総合的に見て判断されています。
代車を必要とする相当期間と代車の相当性
代車の必要性が示された場合にもどのくらいの期間は保証されるべきか、どのグレードの車が適切なのかという問題が生じます。事故で壊れた車が使えない期間はずっと必要と判断されるわけでもなければ、全く同じ車種の代車が保証されるわけでもないのです。この際に重要になるのが相当性の考え方で、修理や買い換えにどのくらいの期間がかかるのが一般的かに基づいて適切な期間に決定されます。相当期間として一般的なのが修理をする場合には一週間から二週間程度、買い換えの場合には三週間から四週間程度です。ただ、相当期間についても総合的な判断が下されるのが通例で、特殊な事情がある場合には期間がもっと長くなることもあります。
車のグレードについても代車費用の相当性という考え方で決められるのが通例です。例えば高級車が事故に遭ってしまって代車が必要だとなったときに、その高級車と同じようなグレードの車がないと困るわけではないでしょう。通勤に使っているだけなら軽自動車でも相当性があると判断されていることもあります。しかし、トラックが事故で壊れたというようなときにも軽自動車で対応することはあまりありません。大きな荷物を毎日運ぶ必要があるなどの理由に応じて適切な積載量がある代車が相当だという話になるのです。このように基本的には必要性に従って代車のグレードの相当性が判断されています。
事故車の修理には保険を使う?修理期間や修理代を解説!事故相手に対して代車代の請求を
過失が事故相手にあるケースでは代車にかかる代金を事故相手に請求することができます。交通事故について弁護士に相談して損害賠償を請求するという形で、他の賠償金も含めて取り扱うのが一般的です。弁護士との間で代車の必要性を示せるかを相談し、少しでも訴訟になったとしても勝てる見込みがあれば相当期間と費用の相当性を考慮し、どのくらいの金額を請求すべきかを決めます。基本的には弁護士が過去の事例に基づいて全額請求すべきか、一部の費用の負担を求めるべきかは判断してくれるので心配はありません。ただ、都合によっては意地でも全額請求したいという場合もあるでしょう。それに応じてくれるかは弁護士次第で、仮に請求したとしても減額される可能性もあります。
車を修理したり、買い換える車を探したりしているときに代車を使用するケースが多いでしょう。気をつけておきたいのは、その代車の料金は一度は自分で支払わなければならない場合がほとんどだということです。通常は損害賠償の示談が一週間や1ヶ月で終わることはありません。実際にお金が手元に届くまでには数ヶ月はかかるので注意しましょう。また、その場合には相当性が確定しているわけではないので、長く借りすぎたり、高いグレードの車を借りたりすると自己負担分が増えるリスクがあります。予め弁護士や保険会社などと相談した上で代車を手配し、領収書を保管しておいて請求できるようにするのが肝心です。
交通事故時の代車のポイント
- 必要性が認められれば代車代を請求できる可能性あり
- 期間やグレードについては相当性から判断して決められる
事故に遭ってしまったときに代車が欲しいと思ったら必要性が認められれば代車代を請求できる可能性があります。ただし、総合的に見て必要性が認められたとしても、期間やグレードについては相当性から判断して決められるのが一般的です。しかし、必要性さえ認められれば一部であったとしても代車代を事故相手に請求することができます。
事故車を最高額で売却するなら
「車選びドットコムの事故車買取」は、事故車の買取に特化した無料の一括査定サービスです。全く動かない事故車でも大丈夫。一括査定で複数社の査定額を見比べることで、より最高額で売却できる可能性があります。
事故車の売却をご検討なら、ぜひ「車選びドットコムの事故車買取」一括査定サービスをご利用ください!
※軽度の修理により自走可能な車両は、事故車には該当しません。車選びドットコムの一括査定もしくは廃車買取よりお申込みください。
お電話でのお申込みも受付中
通話無料:0120-031-816 10:00〜19:00 / 平日のみ
当サイトを運営する株式会社ファブリカコミュニケーションズは、株式会社ファブリカホールディングス(東証スタンダード上場 証券コード:4193)のグループ会社です。